境内のご案内

神明神社(神明皇大神宮)は、宇治茶の産地として知られる宇治市宇治の南西に鎮座されています。
その場所は、古くから栗隈越え(くりくまごえ)と呼ばれて、京都と奈良を結ぶ「奈良街道」が宇治丘陵を通過する峠の上にあたります。
そのために社名を「栗隈神明」(くりくましんめい)または、「くりこのしんめい」とも呼びました。史料によると、15世紀の初期かまたはそれよりも古くから、伊勢の御師(神宮関係の信仰指導者)によって、ここに伊勢の神が祭り始められたものと考えられます。 大木や古樹が繁茂する境内には、唯一神明造り(ゆいいつしんめいつくり)という伊勢の内宮・外宮と同様の本殿が二棟あって、それぞれ天照大神(あまてらすおおみかみ)・豊受大神(とようけのおおかみ)が勧請(かんじょう)(呼び迎えて祭ること)されています。

内宮
天照大神(あまてらすおおみかみ)、手力雄命(てぢからおのみこと)、豊秋津大御神(とよあきつおおみかみ)が勧請(かんじょう)(呼び迎えて祭ること)されています。
外宮
豊受大神(とようけのおおかみ)、瓊々杵尊(ににぎのみこと)、天太玉・命(あめのふとたまのみこと)が勧請(かんじょう)(呼び迎えて祭ること)されています。
≪神社へのご案内≫
・所在地:京都府宇治市神明宮西35番地 
・交通(最寄り駅) :京阪電鉄宇治駅もしくは近鉄大久保駅下車、
京阪宇治交通バスにて城南荘バス停下車西へ徒歩約3分

境内に祭られている摂社は、表参道の一の鳥居の右側にある池中の小島上に鎮座する厳島神社(旧称は弁才天社)をはじめ、猿田彦神(さるたひこのかみ)・天児屋根神(あめのこやねのかみ)・稲荷社(いなりしゃ)・天満宮(てんまんぐう)・風宮(かぜのみや)・雨宮(あめのみや)・蛭子社(えびすしゃ)・住吉社(すみよししゃ)・結社(むすびしゃ)などがあり、また明治42年(1909年)に、西方の羽拍子村(はびょうしむら)現宇治市羽拍子町の産土神である羽拍子神社(級長津彦命・級長津姫命)(しなつひこのみこと・しなつひめのみこと)を境内に移し、その後現在に至るまで境内社として祭られています。

現在、城南荘連合町内会・神明連合町内会・開地区自治連合会・羽拍子東町内会・神明石塚町内会・鐘紡石塚町内会・神明ヶ丘町内会・神明の森町内会・石塚中央自治会の地域にお住まいになる皆様の氏神様として崇敬され、今日に至っています。

  • 厳島神社(旧称は弁才天社)
    市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)が勧請(かんじょう)(呼び迎えて祭ること)されています。
  • 羽拍子社
    級長津彦命(しなつひこのみこと)、級長津姫命(しなつひめのみこと)が勧請(かんじょう)(呼び迎えて祭ること)されています。
  • 末社
    素戔嗚命(すさのうのみこと)、猿田彦命(さるたひこのみこと)、菅原道真公が勧請(かんじょう)(呼び迎えて祭ること)されています。
  • 橿原神宮遥拝所
  • 伊勢神宮遥拝所
    境内、表参道奥の方にあります。
  • 古井戸・藻隱池
    境内、表参道よこに藻隠池があります。
    「大山崎の合戦で羽柴秀吉に敗れた明智光秀が山科に逃れる途中に隠れた」と言い伝えられる藻隠池・藻隠井戸です。
  • 神楽殿
  • 神社入り口一の鳥居
宇治市の名木

しいの木

しゃしゃんぼの木

ななみの木
なお、境内に成育している巨大な「しいの木」「しゃしゃんぼの木」「ななみの木」などは、
宇治市名木百選定木となっています。(神明神社御由緒略記より)